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新規事業 成功のコツ [徒然]

新規事業には、成功のコツがあることを最近知りました。

新規事業とは、あくまで仮説。論理的なアイデアの一つに過ぎません。
いくら優秀な頭で計画を練っても、お客さんにそっぽを向かれたり、予期せぬライバルがいたり、チャネルの協力が得られなかったり、タイミングが早かったり遅かったり。。。

だから、新規事業の成功のコツは、いかにリスクの小さい形で、その仮説を市場で早く検証するかにつきます。

私が尊敬する経営コンサルタントの小宮一慶さんは、最新の著書『経営の教科書』で、そのことが述べられています。

社長の教科書―リーダーが身につけるべき経営の原理原則50

社長の教科書―リーダーが身につけるべき経営の原理原則50

  • 作者: 小宮 一慶
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2010/02/19
  • メディア: 単行本


腕の良いコンサルタントや、腕の良い経営者とは、仮説を出して、できるだけ素早く検証し、高い確率で成功するものをどんどんやっていける人です。アイデアを出して「これは絶対だ」と言う人なら、まるで占い師のようなもの。それでいて、「自分は経営が上手い」と思っているなら大きな間違いです。
成功する確率の高い仮説を出して、素早く検証し、結果がよければ実行に移す。そこが経営者の腕の見せどころです。
良い会社とは、部下も社長も皆で仮説を出すことができ、それを検証して、高い確率で成功するまで練ってから、実際にやってみるという風土がある会社を指します。



私自身、新規事業を2、3立ち上げて感じました。
いくら事前のリサーチをしても、実行してみると想定外のことがあったり、ユーザーニーズとズレていたり。
だから、そんな仮説をできるだけ早く試して、改善するか修正、もしくは撤退してゼロベースで新しい事業を試す必要があります。
新規事業はスピードが命です。
『仕事は楽しいかね?』では、「色々試してみることこそが、成功の秘訣である」と物語仕立てで語られています。


偶然にも、アイデアが成功続きであった経営者は、自分が万能のように錯覚し、どんどん掛け金を上げていき、最後は大きな博打(本人は博打と思っていない)を打って大ダメージを受けて、立ち直れなくなります。
いつかは、負けがくるのにもかかわらず、当るまで続けているロシアンルーレットのようなものです。

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猫大王

内田和成氏の『仮説思考』にも同じようなことが書かれています。
・仮説思考の重要性を組織の共通認識とする。
・仮説で議論できるカルチャーが企業内に生まれ、やがて根づいていく。
・問題に直面したときにも、情報を収集して意思決定するのではなく、まずは仮説を立て、走りながら検証し、解決策を模索する組織に生まれ変わる。
こんな組織って、強くなるでしょうね。
by 猫大王 (2010-03-20 23:02) 

mino

そんな組織は強そうですね。
新規事業ではありませんが、私の会社でもよく新しく施策が出ます。
それもあくまで仮説に過ぎないのですが、少しうまくいかないと放っぽり出して、しばらくすると新しい施策を出てきます。
組織の全員が、それが仮説であるという認識がないからでしょうね。
by mino (2010-03-21 21:56) 

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