先送りできない日本 [よのなか]
先送りできない日本 ”第二の焼け跡”からの再出発 (角川oneテーマ21)
- 作者: 池上 彰
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2011/05/10
- メディア: 新書
私が中学生の時に、日本の借金が555兆円を超えたとかいう記事を見て以来、日本の借金問題には興味を持っていました。
一人当たり〇百万円の借金とか、GDP比〇%の借金とか言ってて、誰も本気で騒がないけれど大丈夫なのだろうかと。
しかし、国の借金に関する見解は人によってけっこう違う。
「もう実質破綻している」とか、「まだまだ大丈夫」とか。
そこは、池上彰さん。
分りやすく解説してくれています。
「国および地方」の長期債務残高は現在900兆円。
http://www.kh-web.org/fin/
日本国債の95%は国内で保有。
個人の金融資産1400兆円のうち400兆円は借金なので、純資産は1000兆円。
つまり、日本政府が発行する国債のほとんどは銀行を通して日本国内で消化されてまだ購入余力があり、政府が所有する対外資産200兆円もあるので、今しばらくは大丈夫。
しかしながら、限界も見えてきました。
増税、大幅なインフレ、共に時の政権にとってはやりたくないものですし、国民も避けたいもんですが、日本は先送りできなくなってきています。
幸田真音さんの小説『日本国債』は、敏腕国債ディーラーの死をきっかけにディーラー達が国債購入をボイコットして、国債のあり方を世に問うというものでした。
そろそろ本気で国債のあり方を検討すべき時かもしれません。
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