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『なぜ日本経済は世界最強と言われるのか』 ぐっちーさん [本]


なぜ日本経済は世界最強と言われるのか

なぜ日本経済は世界最強と言われるのか

  • 作者: ぐっちーさん
  • 出版社/メーカー: 東邦出版
  • 発売日: 2012/09/14
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


よのなか度:★★★★

『ぐっちーさんの金持ちまっしぐら』というブログは、私も愛読していましたが、有料メルマガに移行した後は、ぐっちーさんとはしばらく遠ざかっていました。
その有料メルマガの内容をまとめたというのが本書。

ぐっちーさんは生き馬の目を抜く、外資系金融機関を20年間生き抜いてきた自負と経験で、現場を知らない学者や政府財界の御用聞きメディアをぶった斬ります。


この本の一貫した主張は、

円高は輸出企業が15%を切っている日本にとって決してマイナスではなく、強い日本の証拠。為替は金利や成長率といった数値面で決まるのではなく、美人投票的な人気で決まるので、人的な面も含めて信頼して預けられるインフラが整っている日本の通貨、円の需要が高いのは当然である。そして世界最大の債権国である日本は所得収支額も相当な金持ち国家でありながら、韓国やアメリカの製品は日本製の装置や部品が無ければ成り立たないぐらいの製造業の地力もあるので、財政破綻などというのは増税を行いたい財務省のプロパガンダである。そもそも円高対策で言えば、1995年の79円75銭を受けて中小企業も含めて海外に進出する所はしているし、2010年時点での決済比率は輸出においてはドル49%、円42%、輸入ではドル72%、円24%と円高の影響を受けにくい体制になっている。多くの人が日本に対して悲観論になっているけど、自国通貨高で滅んだ国は歴史上一つも無く、円高は日本が世界最強であることを証明している

、といったところでしょうか。


他にも中国に対する洞察なども面白い。
その歯に衣着せぬ特有の軽いタッチで本質に迫り、爽快です。

ただ、ぐっちーさんが現在ブティック投資会社を運営していることから、日本にいる投資家や日本に対する投資家を呼び込む為に強気の発言になりやすいバイアスがかかることに注意が必要です。


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