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『「反原発」の不都合な真実』 藤沢数希著 [本]


「反原発」の不都合な真実 (新潮新書)

「反原発」の不都合な真実 (新潮新書)

  • 作者: 藤沢 数希
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2012/02/17
  • メディア: 新書


よのなか度:★★★

マスコミは一回叩いていい存在だと分かると、総攻撃を行います。
原発産業が今の対象です。

まるで、「ジャーナリズム」がマスコミ内で健在であることを、時々国民に誇示する必要があるかのようです。


一方、最重要スポンサーである車メーカーへのバッシング行為はマスコミではNGです。
死亡者だけで年間5000人以上、後遺障害の残る負傷者を合わせると、年間7万人以上の被害者出る自動車事故はあまりにも多すぎて特別な事故以外はニュースになりません。


そんなマスコミに踊らされて、ちょっとした放射線漏れでさえ、大袈裟に騒ぎ立て感情的に脱原発を唱える人はどうかと思います。


筆者は交通事故や大気汚染に比べると、原発事故による放射線汚染のリスク(死者)は圧倒的に少ないと言います。
日本の電力供給の三割を占めていた原発の代わりに石油を燃やす火力発電を使うと大気が汚染され、そちらの方がリスクが大きいと。

しかし、原発を技術大国の日本がコントロールできないという事実を目の当たりにした今、原発の安全性をいくら訴えても説得力がないのも事実です。
想定外の事故がおこれば、政府や東電が見せた狼狽が物語るように、誰も放射能を管理下におくことができないことが露呈しました。


実際の所、原発は核融合反応をかなり抑えてやっているので、原発は原爆にはなり得ないそうです。
ろうそくがダイナマイトにならないように。。。


かと言って不安をただ煽るだけのマスコミからも、情報を隠しているんではないかと国民全員から信頼を失っている政府からも、正しい議論をするだけの情報提供を期待できない中では、自ら情報収集し判断を行っていく必要があります。


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